アーネスト・ヘミングウェイ

アーネスト・ヘミングウェイ

Ernest Hemingway

1899年〜1961年・アメリカ

どんな作家?

戦場や海の上など、自ら飛び込んだ現場をもとに書いた行動派のアメリカの作家です。飾りを削った簡潔な文体は、のちのハードボイルド小説の原点とされます。『老人と海』などで1954年にノーベル文学賞を受けました。

最初の一冊

老人と海ヘミングウェイ老人と海ヘミングウェイ・中編

ノーベル文学賞の大きな理由になった作品で、短い中編なので彼の小説に初めて触れるのにちょうどよい長さだからです。

記者として、兵士として

ヘミングウェイはイリノイ州オークパークで、医師の父と声楽家の母のもとに生まれました。高校を出るとカンザスシティの新聞の見習い記者になり、第一次世界大戦では赤十字の一員として北イタリアの戦線に赴いて、砲弾の破片を受けて重傷を負います。戦後はトロントの新聞の特派員としてパリに渡り、ガートルード・スタインやフィッツジェラルドら多くの作家と交わりました。

1926年の『日はまた昇る』、1929年の『武器よさらば』で名を上げ、フロリダ州のキーウェストやキューバに住まいを移します。1936年にスペイン内戦が始まると報道の契約を結び、1940年には『誰がために鐘は鳴る』を出版しました。晩年は事故の後遺症や心の病に苦しみ、1961年に自ら命を絶っています。

書かないことで語る

ヘミングウェイの文章は、形容詞を避け、短い文を「and」や「but」でつないでいく簡潔なものです。作者自身は、知っていることをあえて書かずに省いても、それは氷山の水面下の部分として作品を支えると語っています。

短編も多く、その多くでは作者の分身ともいえる青年ニック・アダムスが主人公を務めます。こうした短編は、ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーへと続くハードボイルド文学の原点とされています。

ヘミングウェイの作品