あなたに近い文豪は
フランツ・カフカ
理不尽を面白がれるシュールな人
わけのわからない状況にも、どこかおかしみを感じられるタイプです。カフカは、ある朝虫になっていた男のように、説明のない不条理を淡々と書いた作家です。日本の作家で近い味わいの作品も合わせて選んでいます。
最初に読むなら、この3冊
- 変身変身
外回りの販売員グレゴール・ザムザが、ある朝目を覚ますと巨大な虫になっていたという出来事から始まる物語です。なぜそうなったのかは最後まで説明されず、変わり果てた息子と向き合う家族の暮らしの変化が、淡々と描かれていきます。不条理文学の代表作として知られる中編です。
- 砂の女砂の女安部公房の作品
昆虫採集に来た男が、海辺の村で砂の穴の底にある一軒家に泊められ、翌朝、地上へ戻る縄梯子を外されてしまいます。家に一人で住む女と砂をかき出す毎日のなかで、男は脱出を試み続けます。二十の言語に翻訳された、安部公房の代表作です。
- 河童河童芥川龍之介の作品
精神病院の患者「第二十三号」が、誰にでも語って聞かせる話があります。穂高山へ登る途中、河童を追いかけて穴に落ち、河童の国で暮らしたというのです。人間の世界と何もかもが逆さまの国を通して社会が皮肉られる、芥川の最晩年の代表作です。
