あなたに近い文豪は
フョードル・ドストエフスキー
答えのない問いを考え抜く人
簡単に答えの出ない問題を、とことん考えてしまうタイプです。ドストエフスキーは、罪や信仰や自由について、登場人物どうしの激しい議論の形で書いた作家です。長いですが、読み終えたときの手応えは大きい作品です。
最初に読むなら、この3冊
- 罪と罰罪と罰
「選ばれた人間は社会のために道徳を踏み越えてよい」と考えた貧しい元大学生が、高利貸しの老婆を斧で殺す話です。物語の大半は、事件のあとの彼の苦しみと、予審判事との息詰まる駆け引きに費やされます。犯罪小説の形をとりながら、人が罪とどう向き合うかを描いた長編です。
- カラマーゾフの兄弟カラマーゾフの兄弟
強欲で好色な父と、性格のまるで違う三人の息子が、遺産と一人の女性をめぐって激しくぶつかり合う話です。家族の争いはやがて事件に発展し、兄弟はそれぞれの立場で向き合うことになります。神と信仰をめぐる議論、恋愛、裁判までを詰め込んだドストエフスキー最後の長編です。
- 異邦人異邦人カミュの作品
アルジェに暮らす会社員ムルソーが、母の葬式で涙を見せず、その翌日から恋人と海や映画を楽しむところから始まる話です。やがて浜辺で起きる一つの事件が、彼の淡々とした日々を一変させます。世間の「当たり前」に合わせない男を通して、人間社会の不条理を描いた中編です。
