あなたに近い文豪は
フィリップ・K・ディック
現実を疑ってしまう懐疑派
当たり前と思われていることを、つい疑ってしまうタイプです。ディックは、人間とは何か、この現実は本物かを、SFの形で問い続けた作家です。監視社会や、人の心を映す惑星の物語を合わせて選んでいます。
最初に読むなら、この3冊
- アンドロイドは電気羊の夢を見るか?アンドロイドは電気羊の夢を見るか?
核戦争で荒れ果てた地球で、火星から逃げてきたアンドロイドを狩る賞金稼ぎリック・デッカードの一日を描く長編SFです。人間そっくりのアンドロイドと向き合ううちに、人間と機械を分けるものは何かという問いが揺らいでいきます。映画『ブレードランナー』の原作としても知られています。
- ソラリスソラリスレムの作品
惑星全体を覆う「海」が、生きているらしい。その謎を調べる観測ステーションに着いた心理学者は、そこで10年前に亡くなったはずの恋人と再会します。人間とはまったく違う知性と出会ったとき、人は何を理解できるのか。わかり合えない相手との遭遇を描いた、レムの代表作です。
- 一九八四年一九八四年オーウェルの作品
あらゆる行動がテレスクリーンで監視され、歴史の記録さえ書き換えられる全体主義国家で、一人の下級役人が密かに日記をつけ始める話です。党に疑いを抱いた彼は、同じ思いを持つ女性と出会い、禁じられた恋に踏み出します。「ビッグ・ブラザー」という言葉を生んだ、20世紀を代表するディストピア小説です。
