レイ・ブラッドベリ

レイ・ブラッドベリ

Ray Bradbury

1920年〜2012年・アメリカ

どんな作家?

SF、ファンタジー、ホラーと幅広く書いたアメリカの作家で、詩のような文章で知られます。ニューヨーク・タイムズは彼を、現代のSFを文学の本流に押し上げた作家と評しました。代表作は本を焼く未来を描いた『華氏451度』と、短編を連ねて火星の歴史を描く『火星年代記』です。

最初の一冊

華氏451度ブラッドベリ華氏451度ブラッドベリ・中編

ブラッドベリの作品の中で最もよく知られた一冊で、一人の主人公を追う長編なので筋を追いやすく、彼の文章の勢いもよく味わえるからです。

図書館に育てられた作家

1920年、イリノイ州ウォーキーガンに生まれました。12歳のとき、巡業のカーニバルで出会った芸人に「永遠に生きよ」と声をかけられたことをきっかけに書き始め、それから毎日書き続けたと語っています。14歳で家族とロサンゼルスに移り、高校では詩や演劇のクラブで活動しました。

大恐慌のさなかで大学には進めず、新聞を売りながら週に3日、10年間図書館に通って学びました。1941年に共作の短編で初めて原稿料を得て、24歳で専業の作家になります。1947年に最初の短編集『黒いカーニバル』を出し、『火星年代記』と『刺青の男』で名声を得ました。映画『白鯨』の脚本も手がけ、2012年に91歳で亡くなっています。

科学より詩と神話を

ブラッドベリは、自分の作品に科学は「付けたし」にすぎないと考え、社会を映す寓話の道具として使いました。『火星年代記』は起こりえない話だからSFではなくファンタジーで、ギリシャ神話のように長く残るのだとも述べています。

叙情的な文章の秘密を問われると、毎日たくさんの詩を読んできたからだと答えました。故郷ウォーキーガンをもとにした架空の町「グリーン・タウン」は、『たんぽぽのお酒』など少年時代を描いた作品の舞台になっています。

ブラッドベリの作品