J・R・R・トールキン

J・R・R・トールキン

J. R. R. Tolkien

1892年〜1973年・イギリス

どんな作家?

『ホビットの冒険』と『指輪物語』を書いた作家で、本業はオックスフォード大学で古英語を教えた文献学者です。若いころからエルフ語などの架空の言語を作り、その言葉が話される世界として「中つ国」の神話と歴史を生涯書き続けました。その作品は、後のファンタジー文学に大きな影響を与えています。

最初の一冊

指輪物語トールキン指輪物語トールキン・大長編

トールキンが生涯をかけて作り上げた中つ国の世界と言葉が、最も大きな物語の形で味わえる代表作だからです。

南アフリカ生まれの言語学者

1892年、当時のオレンジ自由国(現在の南アフリカ共和国の一部)のブルームフォンテーンで、イギリス人の銀行支店長の家に生まれました。3歳でイングランドに渡ったあと父を亡くし、母とともにバーミンガム近郊の村セアホールで暮らします。母は4歳までにラテン語を読ませるほど教育に熱心でしたが、1904年に亡くなり、その後はカトリックの神父に育てられました。

オックスフォード大学で英語を学び、卒業後は第一次世界大戦に従軍してソンムの戦いに加わります。学校時代の親しい友人のうち二人は、この戦争で命を落としました。戦後はオックスフォード英語辞典の編纂に携わり、1925年から1959年までオックスフォード大学の教授を務めています。1973年、ボーンマスで亡くなりました。

言葉から生まれた物語

トールキンの創作は、架空の言語を作ることから始まりました。生涯に約15の言語を考え出し、なかでもクウェンヤとシンダール語の二つのエルフ語がよく知られています。言葉には、それを話す民族と歴史があるはずだと考え、その背景として中つ国の宇宙観や歴史を作り上げていきました。

作品には、『ベーオウルフ』などの古英語の文学や北欧神話、フィンランドの叙事詩『カレワラ』の影響が見られます。1937年に子ども向けに書いた『ホビットの冒険』が大人にも読まれたことから、続編として『指輪物語』が生まれました。生前にまとめきれなかった神話は、死後に息子クリストファーが編集し、1977年に『シルマリルの物語』として出版しています。

トールキンの作品