ジョン・スタインベック

ジョン・スタインベック

John Steinbeck

1902年〜1968年・アメリカ

どんな作家?

大恐慌の時代に土地を追われた農民たちを描いた『怒りの葡萄』で知られるアメリカの作家です。故郷カリフォルニア州のサリナス峡谷やモントレーを舞台に、働く人々の暮らしを書き続けました。1962年にノーベル文学賞を受けています。

最初の一冊

怒りの葡萄スタインベック怒りの葡萄スタインベック・大長編

ピューリッツァー賞を受け、ノーベル文学賞の理由にも挙げられた代表作です。故郷カリフォルニアと、そこで生きる貧しい人々への彼の関心がいちばんよく表れています。

働きながら書いた若い日々

1902年、カリフォルニア州サリナスに生まれました。高校を出ると砂糖工場で働き、移民たちの暮らしを間近で見ています。スタンフォード大学に入ったあとも牧場や道路工事で働き、学位を取らずに退学しました。このころの労働の経験が、のちの作品の土台になります。

1929年、17世紀の海賊ヘンリー・モーガンを描いた『黄金の杯』でデビューしますが、ほとんど注目されませんでした。1930年に出会った海洋生物学者エド・リケッツから哲学と生物学を学び、生涯の師と仰ぎます。1937年の『二十日鼠と人間』で注目を集め、1939年の『怒りの葡萄』で名声を確かなものにしました。

土地と人を見つめる作風

作品の多くはカリフォルニア州中部が舞台で、貧しい人々や働く人々の側に立って書きました。第二次世界大戦中には、ナチス・ドイツに抵抗する市民を描いた『月は沈みぬ』を出しています。のちに、聖書の物語を下敷きにカリフォルニアの一家を描いた大作『エデンの東』を書きました。

1962年のノーベル文学賞は、思いやりのあるユーモアと鋭い社会観察を結びつけた著作に対して贈られました。晩年は国内の批評家の評価が厳しくなり、1968年にニューヨークで亡くなっています。

スタインベックの作品