ダニエル・キイス
Daniel Keyes
1927年〜2014年・アメリカ
どんな作家?
『アルジャーノンに花束を』で知られるアメリカの作家です。作品の数は多くありませんが、人の心の内側を見つめる小説とノンフィクションを書きました。多重人格をテーマにした『24人のビリー・ミリガン』も、日本で広く読まれています。
最初の一冊
アルジャーノンに花束をアルジャーノンに花束を
キイスの名を広めた代表作です。主人公自身の経過報告という形で書かれていて、文章の変化を追うだけでも作家の仕掛けのうまさが伝わります。
船員、教師、そして作家へ
1927年、ニューヨークのブルックリンに生まれました。17歳で船員として働き始め、やがて心理学や文学に関心を持ち、ブルックリン・カレッジで心理学の学位を取ります。ファッション写真のスタジオや高校の国語教師の仕事をしながら、週末に小説を書いていました。
1950年代初めには、パルプ雑誌『マーヴェル・サイエンス・ストーリーズ』の編集者も務めています。1959年に中編「アルジャーノンに花束を」を発表してヒューゴー賞を受け、1966年に長編にしてネビュラ賞を受けました。同じ年にオハイオ大学で英文学と創作を教える教授となり、のちに名誉教授となっています。2014年、フロリダの自宅で亡くなりました。
心の不思議を追い続けた作風
キイスの関心は一貫して人の心にありました。知能を高める手術を描いた『アルジャーノンに花束を』のほか、多重人格を扱った小説『五番目のサリー』を書いています。実在の人物を描いたノンフィクション『24人のビリー・ミリガン』も代表作のひとつです。
自伝『アルジャーノン、チャーリイ、そして私』では、代表作がどう生まれたかを振り返っています。若いころにパン屋で働いた経験も主人公に注ぎこまれていて、キイスは主人公チャーリイは自分だと語っています。
