ガブリエル・ガルシア=マルケス

ガブリエル・ガルシア=マルケス

Gabriel García Márquez

1927年〜2014年・コロンビア

どんな作家?

コロンビアのカリブ海沿岸の小さな村に生まれ、架空の町マコンドを舞台にした作品で知られる作家です。現実と幻想を溶け合わせる魔術的リアリズムの旗手として世界の文学を揺さぶり、1982年にノーベル文学賞を受けました。

最初の一冊

百年の孤独ガルシア=マルケス百年の孤独ガルシア=マルケス・長編

彼の名を世界に広め、ノーベル賞の主な理由となった代表作で、マコンドの物語の中心にある作品だからです。

祖父母の家から世界へ

ガルシア=マルケスは、コロンビアのカリブ海沿岸にある人口2000人ほどの村アラカタカで生まれました。両親と離れて祖父母の家に預けられ、戦争を戦った祖父と、迷信や言い伝えの好きな祖母のもとで幼い日々を過ごします。本人は1928年生まれとしていましたが、出生証明書などから1927年生まれとする説が有力です。

大学の法学科に入りますが、ボゴタの暴動で学校が閉鎖されて中退し、新聞記者として貧しい暮らしを送りました。記者としてヨーロッパに渡り、ベネズエラやメキシコで働きながら小説を書き続けます。1967年の『百年の孤独』がスペイン語圏で爆発的に売れ、ようやく貧乏から抜け出しました。晩年はメキシコで暮らし、2014年にメキシコシティの自宅で亡くなっています。

現実と幻想をひとつに語る

ノーベル賞の授賞理由は、現実的なものと幻想的なものを結び合わせて、一つの大陸の生と葛藤を映す豊かな想像の世界を作ったことでした。その文体の土台には、迷信深かった祖母の話しぶりがあったとされています。

本人が最高傑作と呼んだ『予告された殺人の記録』は、実際に起きた事件をもとにした作品です。1975年には政治風刺の色が強い『族長の秋』を発表しています。翻訳者の野谷文昭は、『百年の孤独』の続編を求められても書かず、同じことを繰り返さなかった姿勢に作家としての誇りを見ています。

ガルシア=マルケスの作品